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カナダの高齢者福祉情報 (公立の特別養護老人ホーム)

公共高齢者施設 Beckley Farm Lodge
コーディネーター職員 Janet Robertson
★施設の概要
 この施設は、1980年に設立され、1981年にオープンした。目的は、ロングタームケア(長期ケア)で、営利目的をしない団体の中から9名の運営委員(ボランティア)がいる。彼らのバックグラウンドは、過去にこの施設の利用者だった方の娘2人、高齢者2人、栄養士、看護師、弁護士、会計士、エンジニアである。施設長は、運営委員が依頼する。
 
★施設の設置基準
 Janet氏の役割は、日本でいう「雇われ施設長」のようであり、運営委員で決まったことを実施し、それについてレポートし報告する役割を担っている。施設の設置基準は、バンクーバーアイランドのヘルスオーソリティが作り、許可は、施設と施設長(つまりJanet氏)に別々におりる。言い換えれば、Janet氏に許可がおりなければ、施設にもおりず、運営が不可能ということになる。

★今後の動向
 私立の施設のSun Rise Assisted Livingも ライセンスを受けることは可能である。今、政府では、公立と私立を一緒にしようという動きがあるそうだ。
 施設の設置基準(例)…
朝食は8時〜、昼食は12時〜、夕食は17時〜にすること、各フロアにバスルームを設置すること、その他、人員配置、スタッフや入所者の条件など細かく決められている。
<ロッジの入り口>

★入所者と職員
 入所者数は69名、職員は看護師2名、ケアワーカー2名、入浴ケアワーカー1名、ハウスキーパー2名、アクティビティ指導者2名、バスの運転手1名、栄養士2名、食事配膳者2名。職員労働時間は、週40時間。ボランティアは、専門的な仕事はしない。最近の新しい規模の小さい施設では、業務を分担せず、入所者の介護を継続して行うところがある。

★施設の概要 
1階・2階、半地下(メンテナンス室、駐車場、リネン室)がある。1階は自立の人、2階は痴呆の人が入所している。
各フロアに、立位介助のための機械やソファーがある。

★ケアの考え方
ワーカーが腰を痛めるなどの健康を害しないように、また利用者の事故を減らすために、ワーカー同士で利用者を動かしてはいけない、というポスターが貼られている。これは、法律で定められており、補助器具を活用せず、ケアワーカーが人力で移動させ、怪我をしても、労働災害保険の適応にはならないそうだ。

★質問コーナー
Q利用者は、自立者から痴呆者まで、どの位の割合か?
A自立者は少なく、アルツハイマー痴呆の人  は多い。精神的な問題のある人の利用者が多い。ケアが本当に必要な人がたくさんいる。寝たきりの人も中にいるが、いろいろな補助器具を使用しながら、食事の時は食堂に連れてきて、寝たきりにさせないようにしている。酸素を使用している人はいるが、経管栄養の人はいない。
Qアクティビティは何をしていますか?
A原則として自由参加。嫌がる人もいるので、無理強いはしない。大きいグループから小グループまで様々。図書館からボランティが来て、読み聞かせなどをしたりしている。
(文責:田邊久美子、植松容美)

★感想
 日本の特別養護老人ホームと比較してみて、似ているところもあった。アクティビティの記入や広報として掲示したり、厨房は、好きな食事をアンケート制にして調べたり、リネン室があったりした。(しかし、洋服は日本と違ってたたむ習慣がないため、クローゼットへ、居室ハンガーに各々がかけてあった。)そういった
 施設設備は似ていたが、ケア専門の機械は、日本よりはるかに優れていたような気がする。私の勤めている施設も入浴設備は充実しているほうだと思うが、Beckley Farm Lodgeでは、いかにケアワーカーの負担をかけず、ケアできるかを重視していると感じた。そうすることによって、より細かい個別ケアが可能か、ということだ。

☆当センターの事業は日野市内にかかわらず、どなたでもご参加いただけます!

TEL:042−582−3136  FAX:042−581−0647
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